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おっしゃ! 走ってみるベ

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スパルタスロン完走記 No.2 「レース」

 スタート直後は、アクロポリスから、石畳を下ってアテネの街に下りていくのですが、これが結構危ない。二階堂さんによると、毎年、少なからず転倒するランナーがいるそうで、「足元に気をつけて下らないと・・・」と、思っている矢先に、前方のランナーがズデーン(@_@;) どうやら石畳がはげて、つまづいたよう。危うく、まき沿いを喰らうところでした。
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▲スタート直後。石畳の上を走る。(手前から、古山さん、二階堂さん、高井さん)

 この石畳、デコボコして走りづらかったのですが、とっても歴史を感じる石畳。一歩一歩、自分の足で踏み出している喜びを感じながら走ることができました。
 スタート直後は、二階堂さんや古山さん、高井さんやドンガメさんと一緒に走りましたが、アクロポリスの丘を下りて、街中に出てからは、自分の気持ちの良いペースを維持して行こうと、スーッと前に出て一人で走るようになりました。
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▲外国人選手と走ることで、いつもと違う雰囲気。スパルタスロンを走っていることが少しずつ実感として湧いてきた

 アテネの街中は、朝のラッシュ。ところどころの交差点では、警官が交通整理をしてくれています。特別、通行止めということはしていないようで、バイクが真横を走ったり、お客さんをたくさん乗せた通勤バスと並走したり、はたまたバス停に止まったバスの後方でスピードダウンしたり。。。片側二車線の幹線道路を、ハイウェイ目指して走りました。
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▲素晴らしい笑顔でランナーを応援してくれる

 ハイウェイに入る手前の給水所では、地元の皆さんが水を手渡してくれました。国が変わっても、エイドの人たちの笑顔はどこも同じ。「ブラボー!」の声と笑顔が、ランナーを元気づけてくれます。ハイウェイに入った辺りで日が昇り、少しずつ気温が上がっていくのを感じました。日差しは、後ろから。空はほとんど雲がないギリシャらしい快晴。「今日は、暑くなるな。。。」と、ある程度覚悟を決めて、下り加減のコースを、オーバーペースにならないよう走ります。
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▲ドンガメさんは、この犬にやられたのか。。。

 走っている途中に、野犬(それとも放し飼い!?)の犬が並走。それも5キロくらい一緒に走りました。(あの犬は自分の家に帰れただろうか。。。それとも野犬だからどこでもいい!?) あとでお話を聞いたら、ドンガメさんもしばらく犬と一緒に走ったらしいです。日本の犬と違って、ほっそりランナー体型の犬が多かったです(笑)。
 15キロ前後のところのエイドで預けておいたゼリーを摂取。サロマのときもそうなのですが、朝食をいくらとっても15キロあたりでお腹が減るので、前もって預けておいたゼリーです。でも、この日は、あまり胃が動いていなかったらしく、口にしたゼリーはほとんど食べずに捨ててしまいました。「いつもとちょっと違うな。。。」と感じ始めていました。
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▲能渡さんの旦那さんやますださんのご家族
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▲学芸大のわたなべ先生の旗に感激!

 途中、日本の応援団を発見! 東京のますださんご家族や、能渡さんの旦那さん、学芸大のわたなべ先生らの熱烈応援を受けて、笑顔で精力的に走ることができました。さらに、地元の子どもたちの応援も受け、CP5(24.2km地点)を2時間ちょうどで通過しました。
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▲地元の子どもたちの声援も大きな力に

 (CPとはチェックポイントのことで、全部で75カ所あります。なお75カ所目はゴールです。ランナーは、好きなCPに荷物を預けることができ、どの辺で夜になるとか、朝になるとかを考え、着替えを置いたりできます。もちろん、ゼリーなどの補食を置くこともできるので、預ける前は、悩みに悩んでしまいました。。。)
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▲余裕で先行していったドンガメさん

 前半は、何度かドンガメさんと前後する時間が多く、写真を撮ったり、この先のコースのことを聞きながら走ることができました(ドンガメさんは、この後、ずーっと前へ)。そしてコースは、街中からいよいよエーゲ海を見下ろすコースへ。古山さんに聞いたところ、ここの部分がコース上、最も美しいコース。エーゲ海が見え始めてからは、ウエストバッグに入れていたデジカメを、シャッターチャンスを逃すまいと、常時、手に持って走るようになっていました。そしてそのエーゲ海。鳥肌が立つほどの美しいエメラルドブルーでした。当たり前ですが、日本では決して見ることのできない素晴らしい景色。潮の匂いは全くなく、澄んだ空気と、爽やかな太陽の光がとっても心地よかったです。。。が、しかし。。。
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▲初めて見るエーゲ海に感動

 そんな気分とは裏腹に、みぞおちの辺りが、キューッと上につままれるような違和感が出てくるようになりました。今までのレースでは、経験したことのない痛み。生唾もでるようになり、なんか胸焼けがひどくなってきました。
 同時に体を触ってみたら、ざらざらとした感触。「うわっ、やばい! かなり塩分が抜けている。。。」と感じました。そして間もなく、右膝の上の筋肉が軽く痙攣。自分の意思に反して、ビクビクと動き出しました。歩くと痙攣がひどくなり、走るとそうでもない。。。軽くさすりながら、携帯していたアスリートソルトを5~6粒口に含んで走りました。口の中からアスリートソルトがなくなった頃、痙攣が治まり、ホッとしました。
 しかし、そのアスリートソルト、調子の悪い胃には、ますます調子を悪くする要因だったようで、一気に吐き気が大きくなりました。走り始めて3時間後(多分、35キロ付近)、最初の嘔吐が来ました。「吐いたら、楽になるかな」と思ったのですが、吐ききれなかった感じ。でも、吐けない。。。しばらく歩いて、調子を見ることにしましたが、「こんな序盤で。。。」という焦りが大きくなり始めました。
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▲エーゲ海と反対側は、岩山ばかり

 吐いてすぐ先のエイドで、また日本人応援団の声援を受けました。能渡さんの旦那さんからは、「まだまだ序盤。抑えてじっくりと」と声をかけてもらいました。「序盤から調子が悪いけれど、逆に考えれば、まだまだ復活する可能性も大きいということ。。。」と自分に言い聞かせ、ペースをぐっと落として進むことにしました。
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▲能渡さんの旦那さんにアドバイスをもらう

 CP10(40.0km地点)を3時間30分で通過。ここのエイドには、おにぎりが置いてあったのですが、胃の調子が悪く、1個食べたくらいです(もっと食べたかったけれど)。なお、この40km地点までの制限時間は、4時間15分! あとで聞いた話ですが、ここまでで、結構、収容されてしまったランナーがいたそうです。
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▲おにぎりがあるとは!

 コースのほうは、コリントス運河を目指し、アップダウンの続くコースに。ところどころに見えるエーゲ海が、せめてもの気晴らし。胃の調子が悪いのは相変わらずで、徐々にペースダウンしていくのがわかりました。
 ここら辺のエイドには、水やコーラ(水で薄めたもの)がありましたが、どれもぬるくて飲めるものではなかったです。「冷たい飲み物でもあれば復活できるのに」と、「次のエイドの飲み物は冷えているに違いない」と自分を励まして走りました。
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▲写真を撮ったり、撮ってもらったりで不調を紛らわす。。。

 またこの辺りで、塩分不足の補い、そして口の中をスッキリさせたいと、携帯していた「干し梅」を口に含みました。(これは、東京のラン仲間・月絵さんから餞別にもらったものです)すっぱいその味は、体をシャキっとさせてくれました(月絵さん、ありがとうね~)。
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▲月絵さんにいただいた干し梅

 その後、少し復活して、コリントスの運河に到着。その眺望の素晴らしさに息を飲む思い! 走るのを忘れ!? 具合の悪いのも若干薄れつつ、その場で立ち止まって何度もシャッターを押してしまいました。(外国人男性の観光客の方が、コリントス運河の橋の上で写真を撮ってくれました)
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▲コリントス運河
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▲コリントス運河過ぎのヘラスカンのエイドでマッサージを受ける

 そして最初の大きいエイド、ヘラスカン(81.0km地点)に15:00ちょっと前に到着。もう倒れるようになだれ込みました。何か食べないと走れないと思い、預けていたバームゼリーを少しずつお腹に流し込み、ザバスのエネルギータブを5~6粒、口に含みながらマッサージを受けました。実は、走っている途中に、いままでマッサージを受けたことはありませんでしたが、このときマッサージをしてくれた男性陣は、とても上手で、コリントスのエイドを出た時は、「これが自分の体!?」と思うほど、軽くなっていました。
 このコリントスで、古山さんが追いついてきました。古山さんからは、「調子悪そうね」と心配そうに声をかけてもらいましたが、余裕のない自分は苦笑するばかり。情けないやら苦しいやらで、「こんなはずじゃ。。。」という思いで少し涙がでそうになりました。

 コリントスのエイドを出てからは、ペースを上げることもできず、しばらく我慢の走り。胸焼けがしてむかむかしたり、おさまったりの繰り返し。そして照りつける暑さに、後頭部が熱をもっている感じでした。そして、なんとかCP26(93.4㎞地点)のエイドに到着。ここはカフェをエイドにしたCP。先に着いていた古山さんが、「ここには冷たい水があるよ」と教えてくれ、さらにジップロックに入れた氷を私にくれました。「一緒に行く?」と聞かれましたが、とても一緒に走れる状態ではなく、先に行ってもらうようにお話しました。
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▲CP26で会った古山さん。この後、古山さんは快走を見せ、女性2位でゴールに飛び込む

 ベンチに腰を下ろして、ペットボトルに入った冷え冷えの水を飲むのは、スタートして以来初めて。体は、冷えた水分を待っていたかのようにドンドン体に入っていきます。少しずつ口に含んでいたつもりが、あっという間に空に。さらにここで携帯していた「熊胆」を飲むことに。この熊胆は、地元秋田の浮島さんから餞別としてもらったもの。2年前の萩往還でも、復活のきっかけとなった薬です。「これでしばらくまた行けるかな。。。」と思い、エイドを後にしました。エイドを出た直後は、古山さんからもらった氷を後頭部に当てて歩き。走り始めてからは、ランパンに挟んで、腰部を冷やして走りました。
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▲二度目の嘔吐後。。。

 さて、一つ目の山場が訪れました。「少し復活したかな。。。」と思った100キロ手前。ブドウ畑をしばらく走るコースに。そのブドウの匂いがとてもきつくて、吐き気が一気に襲ってきました。ブドウ畑の金網にもたれて、この日2度目の嘔吐。今度は、お腹のものがすべて出たようで、水分もゼリーも、熊胆も、みな吐いてしまったようでした。しかし、吐いた直後は、とてもスッキリした気分に。数キロ、テンポよく走れましたが。。。しかし、長くは続かず。一気に体はだるくなり、足は前に進まず。頭がボーっとし始め、かつ顔の筋肉が引きつり、目がくぼんでいくのがわかりました。「エネルギー切れ。。。何も口にできないし、どうしよう」焦りばかりが大きくなっていきました。ブドウ畑途中のエイドでは、水も飲めない状態。「ブドウだけでも・・・」と、2粒くらいのブドウを口にしエイドを出ました。
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▲二粒くらいブドウを食べるものの・・・

 その後、激しい吐き気がまた襲い、今度は胆汁を吐いてしまう始末。(黄色いというか、緑色っぽい、苦いもの)このときが一番苦しく、お腹の筋肉が攣りそうにもなりました。「あ~もしかして、もうダメかもしれない・・・」レース中、一番弱気になっていた時間帯でした。
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▲CP29。エイドに入ると同時に座り込んでしまう

 CP29(102.5㎞地点)には歩いて到着。(なお、100キロ通過は10時間40分くらい) 「今のこの状態で完走できるのか。。。」と、ゴールを諦めはじめ、エイドに入るなり地べたに座り込笑顔に励まされ、「行けるところまで行こう。。。」と思いなおし、歩いてエイドを出発しました。
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▲少しずつ日が傾き、ひとりで歩くのが精一杯

 いつの間にか、日が傾き始め、トボトボとコースを歩いている自分。後ろからたくさんのランナーに追い越され。。。このとき、いろいろなことを考え始めました。「何が悪かったのか。。。睡眠か。。。いや、睡眠は充分に取れた。オーバーペース!? いや足はまだ大丈夫。昨晩飲んだ胃薬が強すぎたのか。。。ガスター20のせい? それとも食事が悪かったのか。。。日本食をたくさん持って来ればよかった!? レース中、こんなにお腹を壊すのは初めてだ。。。」自問自答をしながら歩いていると、前方に先に行っていたはずのドンガメさんの姿が。聞くと、ドンガメさんもお腹をやられてしまっているとのこと。あんなに快調だったドンガメさんが「やめる理由探しをしている。。。」と辛そうな表情。このとき、残りの距離は約140キロ。日も暮れて、そろそろライトにスイッチをという時間帯でした。
 「なにか復活するきっかけが欲しい・・・」そう思いながら、走っては歩き、歩いては走っての繰り返し。幸いなことに、日が暮れてからは一気に気温が下がって、内臓はダメでも、足はそれなりに動くようになっていました。CP30(106.2㎞地点)でヘッドランプを受け取り、スイッチを入れ、「このヘッドランプは、タマゴンさんからの餞別。。。タマゴンさん・・・ダメだったら、すいません」と思いながら歩を進めました。この辺のエイドでは、何も食べる気もしないし、何も飲む気もしない感じでしたが、唯一、オレンジだけは口に含むことができました(果肉を吸うだけ)。大丈夫なもの(食べても吐き気がしないもの)を選んで、このときはレーズンの匂いをかいだり、ビスケットを口に含んでは「ダメだ」と戻してしまったり、水を取れば「硬くてのどを通らない・・・」と、一つひとつのエイドでの食べ物を体にどう取り込むかで必死でした。
 暗い山道に入り間もなく、後ろから女性の声が聞こえ、「大友さん!?」と声をかけてくれたのは、大阪のY子さん。「もっと先に行っていると思ったよ」と声をかけてくれました。ふがいなさを恥じながらも、まだ少しは完走したいという気持ちが自分に残っていたようで、「あとで必ず行きます!」と応えていた自分がいました。「そうだ、簡単に諦めちゃいけない。自分でリタイヤをするのはやめよう。時間切れで止められるまでコース上にいよう」。ちょっとですが、そう気持ちを切り替えれるようになりました。
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▲一緒に行こうと声をかけてくれたミホチャン

 Y子さんが行ってから、30分くらいで、知り合いの女性ランナー・ミホチャンが追いついてきました。(ミホチャンは、私の母と同じ歳で同じ名前。しかもご実家は秋田。秋田100キロには、ミホチャンズで大勢参加されるので、うちの両親も知っている、私にとってはランニングの上での母のような存在です) そのミホチャンからは、「な~にやってんの、こんなところで!」と一言(笑)。何度か吐いたことを告げると、「次のエイドで、白湯(さゆ・ぬるま湯)を飲んでみて」とアドバイスをしてくれました。エイドに入ると、ミホチャンが白湯を差し出してくれて。。。少しずつ口に含み、その温かさとミホチャンのやさしさで涙があふれてきました。(暗かったので気づかれずに済んだケド。。。)
 それからどうでしょう。不思議なことに、胃が少しずつ動き始めるのがわかり、あわせて体も幾分動き始め、ミホチャンとゆっくり並走できるくらいまで回復して来ました。といっても、呼吸は荒くゼイゼイ、目はうつろ。しゃっくりがでれば、そのまましばらく止まらなかったり。。。ミホチャンは、そんな自分を「がんばれ」などのありきたりの言葉ではなく、わざとナマって笑いながら秋田弁で話しかけてくれたり、今年の田沢湖マラソンでの話題を振ってくれたり、東京の大家族の話をしてくれたりして、私・息子!?の弱気を振り払うように励ましてくれました(涙)。
 こうして、リタイヤと紙一重の時間帯がズーッと続く中で、CP35(124.0㎞地点)のネメアに到着。このネメアでは、20分のマッサージを受け、手袋・上ジャージ・アームウォーマー・CW-Xのロングタイツに着替え、心機一転。Power Barを白湯で流し込み、久しぶりにエネルギー補充。さらに学芸大のわたなべ先生からは、「しばらく水分だけで行っても大丈夫。きっと復活する時間があるから!」と励まされ、「もう行ける所まで行くしかないな。。。」と気持ちを少し強く持つことができました。ミホチャンもその間、肩のマッサージを受けていましたが、終了後、また一緒にコースへ。次の目標は、サンガス。「サンガスってどれだけすごいか、そこまでは見に行こう!」とミホチャン。自分は、少し復活したのが嬉しく、「よし! サンガス、ぜったい登ってやる!」と、目をひん剥いて走り始めました。
 ネメアを出てしばらく登りが続くものの、ここはすべて歩き。歩きながら、顔を夜空に向けると、日本から出る時に応援してくれた家族や友人、走り仲間の一人ひとりの顔が浮かんで来ました。「ここでやめたら、合わせる顔がない。みんながついている。一人じゃない」と強く思えるようになりました。
 下りに入って、なんとテンポ良くミホチャンと並走することが! 驚いたことに数人のランナーを追い抜くこともできました。さっきまでボロボロだったのに、また走れるようになった自分にビックリでした! 今まで経験したことのない、何か別の力が出てきたような感じでした。
 ただ、CPで残りの制限時間を見てみたら。。。関門まであと50分前後。ちょっと油断したら、どんどん時間がなくなる感じで、今度は時間に追われる走りとなって来ました。ミホチャンとは、「上りは歩いて、下りと平坦はできるだけ走ろう」という約束をして進みました。
 ダートコースに入り、できるだけ足元を照らして進む二人。そして、さらに道悪のコース。デコボコだらけでちょっとの段差が筋肉痛の足に響き。。。コース取りも慎重に行わないと、踏み外して捻挫とかになりかねないと、緊張の走りが続きました。なんとか道悪な道路を抜け、小高い山の頂上付近に。この当たりで見た星空は、また素晴らしかった。。。流れ星も何度か見ることができ、ミホチャンに「何かお願いでもしたら?」と言われたので、「完走できますように。。。かなうかな・・・」と祈りました。

 下りに下って、ここでも何人かのランナーを追い抜くことができ、「2人で走るのは強いな」と思いながら、到着したふもとのCPでは、貯金が1時間に増えていました。ここでは、お湯にはちみつを絞ってもらって、ホットはちみつを口に。。。「1時間前後の貯金で進みたい」そんなことを思いながら、一つずつCPをクリアしていきました。
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▲CPに来るたびにへたってしまう。白湯、そしてホットはちみつを口にして走る

スパルタスロン完走記 No.3 「レース・つづき」へ続く

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by takanori922 | 2006-10-09 23:12 | ウルトラマラソン
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