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2005 萩往還完踏記!! その1

自分探しの旅へ
 今年もこの完踏記を書けることに感謝している。手前味噌だが、送り出してくれた妻と子どもに、始めにお礼を言いたい。ありがとう。(来年も行っていい?)
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 さて、今年の萩往還は、今だから言えるが、正直直前まで出場をあきらめようかと迷っていた。スタートしないなんて「自分らしくない」という感じがしたけれど、それだけ練習不足で、完踏の自信がなかったからだ。月間走行距離は、1月以降119キロ、2月20キロ、3月183.5キロ、4月66キロ・・・。萩を目指している人の走行距離ではない! フルでさえ、こんな走行距離では力を出せないだろう。それに、昨年、予想に反し快走できたことがプレッシャーとなっていた。でるからには、昨年の記録、順位に挑戦したい・・・。でも、それは明らかに無理。そんな葛藤を続けていた自分がいた。

 そんなとき、出場を決定付けたのは、やはり仲間の存在だった。青馬会の濱ちゃん、うららさんの掲示板で、徐々に盛り上がっていく萩の話。そして、ガクさんの今回の初挑戦。そしてなにより、今年のネイチャーに出れなかったこと、そしてそのネイチャーで知り合いのランナーが素晴らしい走りをしたこと。気持ちが高ぶっていった。自分に与えられたチャンス(萩往還)を大事にして、今年もまた「自分探しの旅に行こう!」と心に誓う。


新潟、大阪を経由して山口へ
 出発したのは、4月30日(土)。自分の住む横手市から本荘市までは車で行き、ガクさんと合流。ガクさんの職場の知り合いの方の所に車を置かせてもらい、ガクさんのマイカーでいざ出発。高速道路を通って、お昼過ぎには上越市にある、ガクさんの奥様の実家に到着した。その後、直江津駅から富山駅を乗り継ぎ、午後7時過ぎには大阪に到着。ホームで迎えてくれたのは、うららさんとちーすけさんだった(感謝!)。
 その日の晩は、うららさんの手配してくれた「リーガロイヤルホテル」に宿泊。ホテルの地下で前々夜祭を敢行! 魚介類を食べながら、久しぶりの会話に花が咲いた。

 5月1日(日)午前7時30分。濱ちゃん、うららさん、菊ちゃん、ちーすけさんのお母さんがホテルに迎えに来てくれた。ガクさんと一緒に荷物を濱ちゃんの車に詰め込み、山口に向けていざ出発!
 道中は、みんなと交代しながら運転し、休憩を挟みながら車を走らせた。萩のコースのことで、みんなとの会話も弾む。(ときどき、居眠りもしたけれど・笑)
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 お昼過ぎ、いよいよ瑠璃光寺に到着。受け付けを済ませると、久しぶりに再会する全国のランナーたちと出会う。sinakoちゃんに牛久鉄人倶楽部Mr.サロマさん、ひろっさん&ふきこさんご夫婦、常連で11回目の完踏を目指すクニさん、師匠のタラさん&ふじもっちゃん。みんなと記念写真を何度も撮って、明日からのレースの検討を誓い合った。
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 会場を後にし、お楽しみの前夜祭。こんなに飲んで大丈夫?というほど?ではないけれど、生ビール大ジョッキを3杯も飲んでしまった・・・。これがまた体の隅々に染み渡る。(パワー充電完了!)


スタートの日
 5月2日(月)スタートの日の朝。目覚めが悪い。ちょっと飲みすぎた感じで頭痛があり・・・。でも、朝食はいつものとおり食欲旺盛で二度おかわりした。食後、一応、頭痛薬を飲んでおく。スタートまでは、タップリ時間がある。暑くなりそうだったので、ランパンを探しにスポーツ店に行こうかと思ったけれど・・・結局は、部屋でのんびり過ごすことにした。

 午後2時。タップリ休んだつもりだったが、まだちょっと頭痛がする。あまり気にせず、待ち合わせのロビーへ。濱ちゃん達みんなと合流して、事前の説明会会場となっている教育会館へ行った。そこでは、タップリ小野会長の「小野節」を受けたほか、前日の受け付け時以上に多くのランナーと交流できた。みんな引き締まった顔つきで、ここに合わせて調整してきた感じだった。いよいよ、スタートまで2時間。気合が入る。
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 スタート時刻が迫る中、久しぶりの再会を果たす。昨年、大坊ダムから海湧食堂に向かう途中、コースアウトしそうになった私を助けてくれた広島の西村譲さんだ。西村さんは、昨年のレース後、胃潰瘍でしばらく走られていなかったということだった。今回も、出場するかしないか迷っていたという。それぞれ、さまざまな出来事があり、当日を迎えた状況は違うものの、一緒に同じスタートラインに立てることを讃えあった。

 いよいよスタート地点の瑠璃光寺へ。もうすでに、多くのランナーが集まっている。自分も荷物を預けて、スタート地点に向かう。今年も、第2ウェーブでスタートしようと思っていたが、タラさんの「いよいよ、勝負やね」の一言でスイッチが入ってしまった(笑)。少しレースに対して弱気だった気持ちが吹き飛び、「山口まで来て勝負しないで帰るわけには行かない!」と、勝手に燃え始めた自分がいた! 「まぁ、並ぶのが嫌いな自分だし・・・」と最終ウェーブに並んだ。一緒のウェーブには、縞猫さんもいて、心強かった。(多分、最初の100mで置いて行かれるけど・笑)
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いよいよスタート
 午後6時、第1ウェーブが「エイエイ・オーッ!」の掛け声でスタート。ひろっさんやふきこさん、菊ちゃんやsinakoちゃんたちが元気に飛び出して行った。続いて、第2、第3ウェーブと続いた。濱ちゃんやkaisanたちも笑顔のスタート。そして午後6時20分。いよいよ最終ウェーブのスタート。「エイエイ・オーッ!」の掛け声に乗り遅れて、「オーッ!」とだけ叫ぶ・・・。そして、うららさんとガクさんに見送られて、瑠璃光寺を後にした。
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 スタートしてすぐは、みんなペースが速いっ! 縞猫さんも、予想通りあっという間に見えなくなってしまった。また、いつも優勝されている小野木さんの後姿も拝むことができた!(すごいムキムキの足!圧倒されてしまう・・・)
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 山口の駅まで集団で走っていたが、椹野川沿いの河川敷に入ると、すでに細長い列へとばらつき始めた。自分は焦らず、息切れのしない程度のマイペースで進む。それにしても、昨年より河川敷を散歩している人が多いな~と思う。天気がいいせいかもしれない。自転車、犬の散歩、普段の地元の皆さんの生活が見られた。
 薄暗くなってきた河川敷。途中で先崎さんに会う。「かならず、瑠璃光寺で会いましょう!」と声を掛け合った。

序盤ハイペース
■上郷駅(13.4キロ地点)に到着は19時39分
 ⇒ 1時間19分経過(昨年より-8分)
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 上郷駅の手前の踏み切りを渡ったところで、タラさんがボランティアをしていた。そしてエイドでは、ふじもっちゃんが! 「まだまだ序盤。海湧食堂で待ってるで!」タラさんの言葉に軽く手を上げて応える。ここで、ヘッドライトを装着。地下道をくぐって、自転車道を進む。そして、この下郷の駐輪場までの間に、多くのランナーと声を掛け合う。牛久鉄人倶楽部Mr.サロマさん、ふきこさん、クニさん、弟の兄さん、横ちゃん(横ちゃんとは下郷駐輪場まで並走)、同じUMMLerで声をかけてくれた人も多い。ここまでは、ちょっとハイペースかなと思いながらも、どんどんランナーを追い越して来たので、ついつい調子にのってしまった・・・。


■下郷駐輪場(27.6キロ地点)到着は21時19分
 ⇒ 2時間59分経過(昨年より-13分)
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 ここでUMMLerの竹上さんとY子さんに会う。一緒に写真を撮ってもらい少し会話をする。2人とも調子が良さそうだった。その後、ちょっとムカムカ胸焼けがして、軽く吐いてしまう。胃薬を携帯していなかったことに気づいた。でも、吐いてしばらく歩いていたら調子も持ち直し、また走り出すことができた。

 西寺の交差点までの間、北九州のうーさんとドンガメオーさんに会う。でも、なんか様子が変・・・。転倒して流血してしまったランナーの手当てをされていた。「大事に至らなければいいのに・・・」と思っていると、大会事務局の車が到着。それを確認して、先に再スタートさせていただいた。しばらくすると、ドンガメさんに抜かれる。とっても調子が良さそうだった。だって、ぜんぜん追いつけなかったから・・・。
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 またしばらくひとりで走っていると、菊ちゃんとsinakoちゃん、そしてdoironさんと合流。そして、西寺の交差点まであと5キロの地点で、横ちゃんも合流して、みんなでワイワイ走った(楽しかった)。西寺の交差点までの部分、昨年はタラさんに置いて行かれたところ。今年は、ひとりではなく、みんなと走れて短く感じた。


■西寺交差点エイド(43.9キロ地点)到着は23時4分
 ⇒ 4時間44分経過(昨年より-20分)
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 ここでは、元気なお姉さんたちに飲み物をもらった。ガソリンスタンドのほうに歩み寄ると、なんと濱ちゃんとkaisanを発見! 一緒に写真を撮る! 2人ともまだまだ調子が良さそう! 「もう追いつかれた、早いねぇ~」と濱ちゃんに言われて、「涼しいうちに、行けるところまで行きたくて」と応えた。実際、とっても走りやすくて、給水もほとんど取らないでここまでこれた。油断大敵。中国自然歩道に入る前に、飲み物を補給しないと・・・。

 ガソリンスタンドすぐ横のコンビニエンスストアに入って、バナナボートとキリンの903を購入。すかさずkaisan、「大友さんといえば、キリンの903やね~」とニンマリ♪ 「今年もこれで行きますよ~♪ヘヘヘヘヘッ」と応えた。しばらく休憩していたこともあり、体が冷えてきていた。走り出しながら、リュックからウィンドブレーカーを出す。昨年は、ここから雨合羽を着て走ったっけ。今年は空を見上げると、満天の星空だった。スーッと深呼吸をして、中国自然歩道へと入って行った。
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 濱ちゃんとkaisanの背中を見ながら、中国自然歩道を進む。上りは40歩ダッシュして30歩歩く・・・この繰り返しで進んでいった。途中の三叉路の給水所で、もも組のウィローさんと会うことができた。「今年はゆっくり行くよ」と声をかけてもらう。(ウィローさん、一週間前のネイチャーも走られているのに・・・スゴイ。いまでも、大目標のランナーだ) しばらく一人でのランになったが、心細くはない。満天の星空、そして100メートルくらい前には、ランナーたちのヘッドライトが見える。そして、追いつくと、さっき抜かれたドンガメさん。「ゆっくり行ってますよ」と声をかけた。
 
 T字路に当たり左側の橋をわたってしばらく進むと、宮城UMCのオレンジ色のランニングが! 昨年、この大会で出会った稲本さんだった。(この追い越したときは、稲本さんとわからなかったが、切石亭に着いたときに稲本さんと知り、声を掛けさせてもらった) また、鋭角に曲がって切石亭にあと少しというところで、UMMLerの桑ちゃんと磯本さん(かな?)に会う。桑ちゃんとは、昨年も切石亭で一緒だった。ほぼ同時に、切石亭に到着した。


■切石亭(57.4キロ地点)到着0時33分
 ⇒ 6時間13分経過(昨年より-33分)
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 ノートにゼッケン番号と到着時刻を書き込む。そしてすぐに食事。またせ胸焼けがしていたけれど、何かお腹に入れなければと思い、とりあえずうどんを食べ、だし汁と一緒におにぎりをほおばる。何度も何度も噛んで食べた。食後、トイレを済ませ、15分程度で切石亭を後にした。

 その後続くダラダラとした下り坂。昨年は、ここで体が重く、どんどんランナーに抜かれたが、今年は前後には誰もいない。しばらくひとりで走るが、へんな物音がついてきて、とっても気持ち悪かった。自然とペースが上がり、俵山温泉への左折の交差点手前でひとりのランナーを追い越し、そのまま俵島温泉に入って行った。(ホッ・・・)
 俵島温泉のエイドでは、お茶を一杯ご馳走になった。到着したときは数人のランナーがいて、会話はしなかったが、みな「ハイペースだ、ハイペース」と話していた。通過したランナーは、20人足らずだそう。まぁ、まだまだ序盤。そんなことは気にせず砂利ヶ峠に向かった。

 さて、その砂利ヶ峠。昨年は、野犬に吠えられ、追い回されたというまさに「鬼門」・・・。今年も、砂利ヶ峠に入ると、野犬の遠吠えが聞こえてきた。「いやぁ~、今年はマジで勘弁して欲しいな・・・(>_<)」とささやきながら進む。自分は、落ちるんじゃないかというくらい道の右端を走った。徐々に近づいてくる野犬の吠え・・・。「ガウ、ガウ、ガウ!」無情にも今年も近くで吠えられる! でも、舗装路まで追いかけて来なかったので助かった・・・。「無」の境地で砂利ヶ峠を越えた。そして見えてきたのは、大坊ダムのエイドだった。


■大坊ダムエイド(75.8キロ地点)到着2時43分
 ⇒ 8時間23分経過(昨年より-57分)
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 もう午前3時ごろだというのに、昨年に引き続き中学生がエイドの手伝いをしていた。「眠くない?」と聞くと、「眠いより、寒い!」と応えてくれた。寒さに負けず、ボランティアをしてくれている子どもたちに感謝したい。なお、ここでは名物の豚汁を楽しみにしていたが、吐き気で食べることができず・・・(残念)。飲み物だけ口にして、海湧食堂に向かった。
 大坊ダムのエイドを出ても、前後に誰もいない。「そういえば、昨年はT字路まで行かず、手前の交差点を曲がって広島の西村さんに助けられたなぁ~」と思い出しながら走る。そしてT字路を左折し、消防署の前を通って油谷大橋方面に右折。油谷大橋の手前で、喉が渇いたので903を購入(2本目)。飲みながら、そして歩きも混ぜながら海湧食堂に向かった。


■海湧食堂(86.2キロ地点)到着3時51分
 ⇒ 9時間31分経過(昨年より-1時間11分)
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 いよいよ海湧食堂の玄関に到着。中に入ると、小沢さんがいらっしゃった。(小沢さんとは、昨年この大会の鯨墓で知り合った方だ。「両ひざの調子がいまいちで・・・」と話されていた) また、タラさんはじめ、多くのボランティアの皆さんが出迎えてくれた。2回目の食事チケットを切ってもらって、冷奴とおかゆをご馳走になる。ほっと一息ついた。タラさんに「ここまで来ても、まだ最初のチェックじゃないんだよね」と愚痴をこぼしてしまう。タラさん、「ここまでは誰でも来れるからねぇ~」。そのとおりっ! またまた気合が入った。それと、吐いてしまったことをタラさんに告げると、「胃薬を準備しようか?」と言ってもらったが、ここはみんなと平等に勝負! 胃薬を持参して走らなかったのは自分の責任。丁重にお断りさせていただき、皆さんにお礼を言って海湧食堂を出た。

 油谷中学の体育館では、Tシャツ、ソックスを取り替えて再スタート。ここのボランティアの方が、「秋田100キロに行ったことがあるよ!」と声をかけてくれた。「今年もいらしてくださいね」と応え、一路、最初のチェックポイントである俵島を目指した。
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 俵島に向かう途中、白々と夜が明け始める。また、上位陣とすれ違うようになった。知り合いのランナーでは縞猫さん。私から見ると、まだまだ元気そうだったが、腰が痛いと言っていたので心配になった。このほかにも、ひろっさんとすれ違う。そのときの、ひろっさんの底抜けに明るい笑顔に癒された! もうすぐ俵島のチェックというところで、また数人のランナーとすれ違う。だいたい15番目くらいかな・・・。


■俵島チェックポイント(97.3キロ地点)5時32分
 ⇒ 11時間12分経過(昨年より-1時間23分)

 今年は、給水のおばちゃんは居なかった・・・(残念)。えーっと、俵島のチェックポイントまでは、アップダウンの激しい北側の道を走ってきた(昨年通っていなかったから走りたくて)。復路は、昨年西村さんに教えてもらった最短距離のコースを走った。そこで濱ちゃんと会えた! 漁村に出てからはkaisanとドンガメさんともすれ違う。また、他にも多くのランナーとすれ違うことができた。みんな「ファイト!」とか「おはよう!」と声を掛け合った。
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 農協の分岐点まで来た。実は、今年はリュックをここのガードレールにぶら下げて俵島に向かっていた。(説明会では、あんまり良くないと言われたけれど・・・笑。昨年、できなくて、なんか損した気分だったので、今年は絶対置いて行こうと思っていた) リュックを背負って、また走り始めた。


■川尻岬の沖田食堂(107.2キロ地点)到着6時44分
 ⇒ 12時間24分経過(昨年より-1時間27分)

 沖田食堂に到着すると、ふじもっちゃんが出迎えてくれた。チェックを済ませ、カレーライスをご馳走になる。そこへ、海湧食堂で一緒だった小沢さんも到着。うまそーに缶ビールを飲んでいた。(私はとてもとても・・・と言いつつ、私はあずきアイスを食す!)
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 小沢さんがビールを飲みながら、「今年は暑くなりそう。ひざも痛いし、ウォーキング大会かな!?」と話されていた。「その時の状態に合わせて、リラックスして萩往還を楽しむのも、ひとつの楽しみ方なんだなぁ」と小沢さんの一言で思った。「あまりタイムとか順位を気にして走るのも楽しみが半減してしまうな」と思い、このときスーッと力みが抜けた感じがした。
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 沖田食堂を出て左折。しばらく道沿いに進んで、また左折。棚田を見ながら、のんびりコースを下る。でも、この下り、毎年のことながら足にくるぅぅぅぅ~(´□`) 歩きも混ぜながら、キラキラ光る棚田の写真を撮って漁港に降りていった。漁港に入ると、地元の人たちが居たので、あいさつをしてみた。みなさん、私のあいさつに笑顔で応えてくれた。笑顔でシーブリーズを目指す。そういえば、昨年は、このあたりで浮嶋さんとあけマネと大極君が応援に来てくれたっけ・・・と思い出し、私の不在で掲示板を管理してくれているあけマネに連絡。もうすぐシーブリーズだということを告げる。ただ、お腹の調子はいまいち。吐き気はなくなったものの、うまく消化していない感じで、ゴボッ、ゴボッと走るたびにお腹がなっていた。

■シーブリーズ(112.8キロ地点)到着7時41分
 ⇒ 13時間21分経過(昨年より-1時間26分)
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 シーブリーズに到着したあたり、前のランナーがちょうと店を出たところだった。自分は、リュックを降ろしてクエン酸の入っている!? グレープフルーツジュースを頼む。マスターと若い従業員が丁寧に応対してくれた。
 シーブリーズを後にしてしばらく走ると、サーファーたちが波待ちしているのが見えた。キラキラ光る海面とサーファーたち。ん~今の時期の秋田では、お目にかかれない光景! 昨年は天気が悪くて、サーファーなんか居なかったけれど、ここら辺はサーフィンができるところなんだぁ~と思った。
 さて、次のチェックポイントの立石観音。ここら辺で気温も高くなって・・・いやいや、気温というより日差しが強くなってきた。秋田はこの時期、こんなに晴れることはないので、最初は日光浴を楽しんでいたが、徐々にバテ始めていることを実感・・・。スピードも落ち、歩きも入るようになっていた。これはまずいと思い、とにかく日陰を選んで走る。(幸い、まだ太陽が高く昇っていなかったので、日陰が多かった)

■立石観音(117.2キロ地点)到着8時13分
 ⇒ 13時間53分経過(昨年より-1時間32分)
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 立石観音のところで、一人のランナーと一緒になる。過去に優勝経験もある方だった。ここで自動販売機でコーラをゲット。腰に手を当てながら、グビグビ飲んでしまった。すっきり水分補給もして、また走り出す。次は千畳敷のチェックポイント。今年もあの上りに挑戦できると思うと、ワクワクしてきた。しかし、いざ上り始めると、昨年のようにスムーズに足が動かない。やはり、練習不足がここで出た。40歩ダッシュして30歩歩くというコンビネーションもリズムが崩れる。歩いているほうが徐々に多くなっていった・・・。
 「うーやっぱりキツイ」と、ゼイゼイと息を切らして、できるだけ走りながら前に進む。下ばかり見ていたら、気持ち悪くなってきたので、カーブや頂上を見上げ、歯を食いしばりながら走る。やっとのことで、左側に風車が見えてきた。砂利道を通って、いよいよ千畳敷へ到着した。「ん~、今年は昨年よりは眺めがいいけれど、ガスがかかっているな・・・」と思いながらチェックを済ます。

■千畳敷(124.6キロ地点)到着9時11分
 ⇒ 14時間51分経過(昨年より-1時間33分)
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 千畳敷ですばらしい風景の写真を撮った後、お楽しみの西坂本のエイドを目指す。このエイドは、とびきり大好きなエイド。はやる気持ちを抑えながら、慎重に千畳敷からの下りを走る。この辺りで妻に携帯から電話。「あまり無理せず、仮眠を取ってゴールへ」と言ってもらった。
 まだかまだかと続く下り・・・。練習不足による筋力不足・・・。今回は、特に実感した。下りで思うように足が「つけない」のだ。昨年は、下りはほとんど走っていたのに、今年は歩いてしまう・・・。スクワットもそんなにしていなかったし。準備不足を露骨に感じた。
by takanori922 | 2005-05-13 21:11 | マラニック
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